僕は自他共に認める健康体でしたが、髄膜炎を患って入院したことがあります。
原因もよくわからずに高熱が続き、コロナが流行していたことも相まって本当に不安に駆られました。
髄膜炎は子どもがなりやすい病気だと思われている方もいるかもしれません。
しかし、大人でもかかる病気で、発熱が長い間続くので精神的にも不安になります。
今は完治しましたが、当時はつらい中で「自分は大丈夫なんだろうか」とたくさん調べていました。
今不安になっているあなたの助けになれば幸いです。
髄膜炎とは
髄膜炎(ずいまくえん、英語: Meningitis)とは、髄膜(脳および脊髄を覆う保護膜)に炎症が生じた状態である[1]。脳膜炎、脳脊髄膜炎ともいう。炎症はウイルスや細菌をはじめとする微生物感染に起因し、薬品が原因となることもある[2]。髄膜炎は炎症部位と脳や脊髄との近接度合いによっては生命の危険があるため、救急疾患に分類される[1][3]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%84%E8%86%9C%E7%82%8E
ウィキペディアから引用しましたとおり、髄膜という場所に炎症がおきることによって引き起こされます。
つまり風邪と同じように誰もがかかる可能性は0ではない病気であり、その原因がウイルスなのか細菌なのかによって危険度が変わるそうです。
僕も発熱の前日までは楽しく飲み会をしていましたが、その次の日から一気に発熱しそこから約1か月半ほど発熱して過ごすことになります。
いきなり高熱が出た
僕は飲み会の次の日から急に39~40度の熱が出ました。
ある程度大きくなってからは37.5度を超えたことのない僕がこんなに発熱するとは驚きました。
そのため最初はコロナになったのかと思い病院で検査を受けましたが、結果は陰性。
解熱剤をもらって帰宅することに。
しかし、いくら時間がたっても熱が下がる気配もなく、抗原検査をふたたび行っても陰性。
血液検査などのさまざまな検査をしても原因不明で、不安が募る日々を過ごしていました。
発熱から1週間ほど経っても症状がおさまらないため、脳に異常があるのではないかと脳神経外科を紹介してもらうことになりました。
しかしいろいろな検査をしてもまたしても原因がわからず。
最後にダメもとで髄液をとって検査をしてたところ、ようやく髄膜炎だと判明しました。
余談ですが背骨に注射針を刺す脊髄注射は激痛がするものだと思っていましたが、「なんか針が刺さって気持ち悪い」くらいの感覚でした。
人生初の長期入院生活
髄膜炎だと判明した次の日から3週間続く入院生活が始まりました。
人生で初めての長期入院、思った以上につらいものでした。
シンプルに発熱がつらい
高いと40度、低くても37.5度を下回ることがなかったため本当につらかったです。
解熱剤を飲んだら下がるものの、効果がきれてもすぐには飲めないため時間が来るまでは耐えるしかありません。
また、寒気もすごく、頭は暑いのに身体は冷えている状態でした。
寒気がガマンできなくなるまでは、解熱のためにワキや太ももにもらったアイスノンを挟んでいました。
ものすごくヒマだった
体調は悪いものの、ずっと寝ていられるわけでもありません。
具合が悪いけれど寝ることもできず、なにかをするほどの体力もない。
本なども読もうとしても集中できず。
コロナのせいも相まって面会などもできないため話す相手もおらず。
ただ具合が悪いなかで眠くなるまで耐えるという苦行の時間でした。
ずっと寝ているので便秘になった
入院中はずっと横になっており、かつ動くこともないので体力がおちました。
少し元気があるときはラジオ体操をやってはみるものの、一回やるだけで非常に疲れてベッドに倒れこむほどでした。
そんなわけで運動や歩いたりすることもなくベッドに横たわる日々が続くと、高熱に加えて排便がないことがとてもつらかったです。
お腹は張っててもトイレで出てくることはなく、便秘薬をもらうも効果なし。
かと思いきや薬を変えたら逆に効きすぎて半端じゃないほどの腹痛に苦しみました。
入院していた3週間で満足に排便といえるものは2,3回しかできなかった記憶です。
発熱よりも記憶に残るくらいつらかったです。
脊髄注射を研修医の先生にされた
これは当時僕が医療従事者だったこともあるとおもうのですが、研修医の先生に注射をうたせてもいいかと問われ断り切れずにOKしました。
自分の後ろから背骨に向かって注射をさされるのですが、手順を説明しているところや、そこじゃないよ、みたいな声を聞いていると怖かったです。
針をグリグリされる感覚が普段よりもおおかった程度で痛かったわけではないのですが、精神衛生上よくなかったので頼まれても断る勇気のある人は断ったほうがいいと思います。
番外編:ごはんが口にあわなかった
これは病院によると思うのですが、僕が入院したところは微妙なご飯がとても多かったです。
お肉や魚があればお米は食べれますが、さすがに薄味の豆とごはんが出てきたときはどうしていいのかわかりませんでした。
食べなきゃダメだと思っていたので、牛乳で流し込んでたべた苦い思い出があります。
一番おいしかったのはジャムがついた食パンとヤクルトでした。
退院してからも続く後遺症
退院してからもしばらくは微熱の日々でした。
だいたい37度代、ときどき38度を超えることがあって大丈夫かな?と思いましたが、先生に相談するとそんなはずないけどなぁ、という一言で僕の通院は1回で終わりを告げました。
しばらくは熱が下がらず不安でしたが、39度を超えることはなかったし身体も前にくらべたら楽になったので大丈夫だろうという感覚もありました。
しかし、入院時から続く便秘はこの後もしばらく続くことになります。
腸に刺激をあたえようと軽い運動をしてみたり、食物繊維をとってみたり、お風呂にはいってみたりしましたがどれも劇的な効果はありませんでした。
結局酸化マグネシウムを服用しながら腸に良いことを続けていった結果、普段通りの排便ができるようになりました。
その間酸化マグネシウムはとり続けていましたが、適度に運動できる元気がでたころだったのでただ体調が戻っただけだったのかもしれません。
ここまで退院してから3週間ほどのできごとでした。
あと今まで頑張って鍛えてきた身体がものすごく細くなって笑われたのは素直に悲しかったです。
髄膜炎によってもたらされた最大の後遺症(大人向け)
はっきりいいます。
これは男性機能の低下です。
僕は髄膜炎にかかったのを機に、著しく機能が低下したと実感しています。
前ほど硬さや持続力がなくなることはもちろん、ときには本当に勃起すらできないときもありました。
継続的に筋トレなどをしているおかげか、今は少しマシになったものの髄膜炎をわずらうより前のような状況とはいえません。
世の中の男性は、治ったからといざそのタイミングになったとき、あまりの元気のなさにおどろくことでしょう。
もちろんこれは人によると思いますが、調べてみたかぎり同様の症状を訴えているかたもいました。
今あなたが悩んでいることはまだ髄膜炎が完治していない証拠かもしれません。
変に気にしたりせず、まずは自分の身体を大事にいたわってあげることを優先しましょう。
最後に
いかがでしたか?
どんなに健康に気をつかっていたとしても、いざ病気にかかるときはかかります。
僕も食事に気を払っているし、自分はまだ病気にはかからないだろうと思っていました。
手遅れになってからでは遅いです。
体調不良が続くようなら一度病院にいってみることをおすすめします。
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